2011年06月02日

あなたの脳は鍛えられる!!

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体を鍛えようと思えば、筋トレをすれば誰でも鍛えられます。
当たり前の話です。

ところで、では頭は?
何か特別なトレーニングをすれば、
体と同じように頭も鍛えることが出来るのか?

難しい話ですね・・・
誰でも出来る簡単なトレーニングで
脳細胞を活性化し、頭をよくすることが出来る方法なんて
果たしてあるのでしょうか?

ところが、それがあるのです。
筋力は「筋肉を使えば」鍛えることは出来るように
頭も「うまく使えば」鍛えることが出来るのです。

私はこれまで20年以上、高校生の受験指導に携わってきましたが
例えば、クラスでも平均点をはるかに下回っていたK君が
200点満点中40点しか取れなかった苦手科目の英語にあえて挑戦し
半年後のセンター試験では160点を取った、
などという例は数え切れないほどあります。

ではなぜK君たちはそのような劇的な結果を生むことが出来たのか?

一言で言えば、「脳を鍛える」勉強法を実践したのです
脳を鍛える勉強法というものが実際にあるのです。

では脳を鍛える勉強法とは?

簡単な原理です。
脳細胞に、「短時間」に「多量の情報」を「強制的」に処理させることです。
分かりやすくいえば、処理能力以上の負荷を脳に与えることです。

脳とは不思議な性質を持っています。
自らの処理能力を超える仕事を与えられると
異様に興奮し、自らの限界を自分で広げようとするのです。
つまり自分の力で「頭がよくなろう」とするのです。

私はこの勉強法を中学生にも応用してみたらどうか?
と、あるとき思い至りました。
なぜならばそれらの勉強法の中には

「 これって、もし中学生にやらせたら、もっと効果があるよね 」

と思わず叫びたくなるようなポイントが、いくつもあったのです。


そこで、それらの指導法を実践するために新たに中学生コースを設け
「脳の筋トレ」を取り入れた学習法の指導に取り組んでいます。

このブログは、そうした仮定で実現した数多くの「プチ軌跡」のいくつかをご紹介させていただくのもです。
皆さんの勉強の参考にしていただければ幸いに存じます。


(注記)
当ブログでは、初めて訪れてくださる読者の皆様のために、記事は投稿順(古い順)に掲載されています。
最新記事をご覧になりたい方は、お手数でもブログ末尾のページまでお越しください。
よろしくお願いいたします。
  


Posted by 007 at 21:58Comments(0)

2011年06月03日

目からうろこの英語勉強法

今回は、Aさんのことについてお話します。
Aさんとは、イニシャルではありません。
これは個人情報に関わる問題を含むので、
イニシャルを用いず、ただ単にABC・・・のAさんとさせていただきます。
しかし、もちろんAさんとは架空の人物ではないし
すべては私の教室で起こった事実に基づいてお話させていただきます。

  
さて、Aさんは入塾する直前の英語のテストでは、10点にも満たない状態でした。
しかし2週間後のテストでは、20点代後半(28点)という大躍進の序曲が始まったのです。
しかも、それは単なる序曲に過ぎません。
なぜならば、今度の期末テストでは30点台後半を目指しているからです。

10点未満が30点に・・・
これはちょっとした「事件」です。

しかし、私にとってこれは予想外の成果などと呼ぶべきものではなく
単に「予定していた事件」に過ぎませんでした。
なぜならば私は、まさにこのような「事件」を引き起こすために
わざわざ中学生の教室を新たに設けたからです。


念のために申し上げておきますが、これは私どもの教室ではそれほど特別なことではありません。
その程度の「プチ奇跡」は、多くの方に体験してもらっているのです。
入塾直前に26点だったB君は、入塾直後のテストで49点に跳ね上がり
苦手だった英語を克服して、先日の中間テストでは学年で3番に入りました。

ところで、ではなぜAさんやB君はそんなに点数が伸びたのか?
何か特別な勉強の仕方でもあったのか?

もちろんありました。
タネも仕掛けもないのに、そんなに急に伸びるわけはありません。

では、その「タネや仕掛け」とは何なのか?
AさんやB君はどんな勉強をしたらそんなに伸びたのか?

答えは簡単です。
教科書の英文を何度も音読し、暗唱し、覚えてしまったのです。
たったそれだけのことで、テストの点が一気に20点も上がったのです。

では、なぜそれだけのことで20点も伸びるのか?
AさんやB君が特別だったのか、それとも誰でも伸びるのか?

・・・もちろん誰でも伸びるのですが
それについては次回以降にゆずります。
  


Posted by 007 at 06:43Comments(0)

2011年06月03日

目からうろこの英語勉強法  その2

中学の英語は、教科書に載っている本文を覚えてしまえば、
取り合えず点数はカンタンに上がります。

なぜか?

考えてみれば当たり前の話です。
中学校の英語のテストは、教科書からそのまま出題される場合が多いからです。
つまり、教科書の内容をすべて丸暗記してしまうということは
カンニングペーパーを公然と持ち込んでテストを受けるようなものです。
10点や20点上がることなど、当然といえば当然の話なのです。

現に、私どもの教室では
大半の生徒が入塾直後のテストで、その程度の結果は出しています。

しかし、ここで問題がふたつあります。

第1の問題点は

「でも、どうやってそれを覚えるのか?・・・・」

ということではないでしょうか。

音読や暗唱など、誰でも1度はやったことがあるはずです。
しかし、だからといってそれでテキストを全部覚えてしまった、
なんて話はあまり聞いたことがありません。
本当に音読や暗唱で覚えることができるのでしょうか?


それができるのです。
しかも、誰も例外なくできるといっていいでしょう。

ただしちょっとした工夫は必要です。
その工夫とは?


キーワードは「タイム」です。
一定の時間内に、または出来るだけ短時間で暗唱できるように、
何度もくり返し練習することがポイントなのです。


emoji34  『エ?短時間で暗唱だって?』

と、意外に思われる方もいるかもしれません。

emoji34  『短時間であろうが長時間であろうが、ともかく覚えればいいのではないのか?』と。

それどころか

emoji32  『あせって覚えるより、時間はかかってもいいから正確に覚えたほうがいいのでは?』

とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしそれは勘違いです。
こと暗唱に限って言えば、「時間がかかってもいいから正確に」は真っ赤なウソです。
本当は「時間がかかっているうちは覚えられない」のです。
実は覚えられないから時間がかかっているに過ぎないのです。

人間の脳とは不思議なものです。
短時間で暗唱できることは忘れません。
そして短時間で暗唱出来れば出来るほど正確に覚えているのです。

私どもの教室では
2年生のテキストなら1ページを20秒~30秒台
3年生のテキストなら1ページを30秒~40秒台で暗唱できるように指導しています。
もちろん、1ページに含まれる英文の量によっても異なりますが
「ほとんどつっかえることなく暗唱できる」程度のスピードになることが目安です。
これくらいの速度で暗唱できたことは、忘れません。
テストのときにも即座に、しかも正確に思い出せるのです。
だからテストの点が上がるのです。
  


Posted by 007 at 12:45Comments(0)

2011年06月04日

目からうろこの英語勉強法 その3

さて、第2の問題点とは何か?

実は、次のような誤解をされることがよくあるのです。


emoji34 『 教科書を全部丸暗記って?・・・
   でもそれで応用は大丈夫なの?
   教科書にのってないことを聞かれたら、どうするの?
   ちょっと目先を変えたらもう答えられないなんて、お話にならないわ。
   応用力や本当の実力はどうやってつけんのよ!? face11 face11 』
  
  と・・・

なるほど、教科書の英文だけを丸暗記したって、
数学でいえば教科書の例題とその答えだけを覚えるようなもで
それでは応用力も本当の実力もつかないのではないか、
・・・とおっしゃりたいのでしょうか???

お気持ちは分かりますが、
ところがそれが全く違うのです。
ここに英語学習(語学学習)の最大のミステリーがあるのです。

実は・・・

≪ 英語の応用力をつけ、本当の実力をつけるためには
例文を何度も音読・暗唱し、脳の言語中枢を刺激する以外にはありえないのです
!! ≫

その例文がもし教科書の文であれば
ついでにテストの点も上がるので一石二鳥だネ、というだけのことで
音読・暗唱の本来の目的に比べれば、そんなことは実はどうでもいいのです。


ではなぜか?
なぜ音読・暗唱で本当の実力がつくのか?


応用力=総合力をつけるためには、頭の中に「英語的思考回路」を作らなければなりません。
言い換えれば、頭を「英語脳」に鍛え上げなければならないのです。

その「英語的思考回路=英語脳」を築くためには何をしたらいいのか?

カンタンです。
英語で考える」練習をすればいいのです。


・・・意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

「体を鍛えることが出来るように、脳も実は鍛えることが出来る」のです。


繰り返し腹筋の筋トレをやっていれば、いやでも腹筋は鍛えられるように
繰り返し「英語で考える」トレーニングをしていれば
いやでも頭の中に「英語的回路」が芽生え、頭が「英語脳」に変わるのです。

では、「英語で考える」トレーニングとは、具体的に一体何をすることなのか??
  
・・・実は、それが問題なのです。 

よく「英語で考える」という言い方を耳にすることがあります。
ものすごくオシャレな言葉で、そんなことが出来ればカッコいいのですが
では一体何をすれば英語で考えたことになるのか?
その説明を聞くことはめったにありません。
気分だけはアメリカ人になり切ってしまうことなのか?
考えてみれば雲をつかむような話です。

しかしそれは抽象的な話では全くなく
きわめて明確な話で、具体的なその方法もあるのです。

では、その具体的な方法とは何か?


・・・それこそがまさに英文を音読し、暗唱することに他ならないのです。

emoji33 『え?音読や暗唱をしただけで「英語で考えている」ことになっているって?
   そんなアホなことがありまっかいな!?
   何を根拠にそんなわけの分からないことを平気で言うの!?』

・・・まあまあそう興奮なさらずに・・・
それが「脳」と「言語」の宿命的なクサレ縁というものなのです

人間は、何も考えずに言葉を話すことは出来ません。
あなたが何某かの日本語を口にしたとき、あなたの頭は日本語で何かを考えているはすです。
ウソだと思うなら試してみてください。
何も考えずに日本語を話せる日本人はいません。

それが外国語であれ、事情は全く変わりません。
たとえ一行の英文であろうと、それを口に出して暗唱するとき
あなたの頭は間違いなく英語で何かをイメージし、英語で何かを考えています。

お分かりでしょうか?

その瞬間、あなたの脳の中の「言語中枢」という時限爆弾が点火され
あなたの脳は「英語脳」に切り替わっているのです。


だからこそ「音読・暗唱は語学学習の王道であり、最終兵器」である・・・・
と、大昔から洋の東西を問わず語り継がれてきたのです。
  


Posted by 007 at 17:42Comments(0)

2011年06月04日

言語中枢とは?

さて、「言語中枢」などという言い方をすると
何やら大袈裟な言い方に聞こえるかもしれませんが、じつはそうでもありません。

例えば、皆さんは普段の日常生活の中では日本語で考え、日本語で会話をしています。
つまり、皆さんは無意識のうちに日本語的な思考回路を日々フルに活用しているのです。

では皆さんはその日本語的思考回路を
どのようにして身につけたのでしょうか。
何か特別な訓練をしたのでしょうか。

いいえ、違います。
日本語を覚えるために特別な訓練をした日本人はいません。
人間の脳の中には「言語中枢」というものがあり、
ごく普通に日本で生まれ、日本で育っていれば
自然に日本語(的思考回路)が身につくようになっているのです。
言い換えれば、脳の仕組みがそのようになっているのです。

(参考;言語中枢とは)
http://www.brh.co.jp/seimeishi/1993-2002/05/ex_1.html
http://square.umin.ac.jp/sawamura/anatomys/frontal.html

では日本語を司る言語中枢と
英語を司る言語中枢とではどこか違うのか?

そんなことはありません。
たとえば、皆さんは日本に生まれ日本で育ったので日本語がペラペラになりましたが
もし英語圏で生まれ英語圏で育ったら英語がペラペラになったはずです。

これは、同じ言語中枢が日本語にも英語にも対応していることの証拠ではないでしょうか。

人間の脳とはなかなか見上げたものではないでしょうか。
言語体系や文法構造は全く異質な日本語にも英語にも
必要に応じてそのどちらにも自由自在に対応するのです。
まさにスーパーマンであると言わねばなりません。

お気づきでしょうか?
そのスーパーマンがあなたの脳の中にもいるとしたら・・・
その超人的な力を有効に使わない手はないはずです。



☆彡☆彡☆彡

では、英語の成績が悪い人は、この言語中枢の発達が遅れているのでしょうか?
いいえ、そんなことは決してありません。
「遅れている」のではなく、「使い方」が間違っているのです。
または「使っていない」といった方が正確かもしれません。
言葉の勉強をする上で
本来、一番の助っ人であるはずの脳の働きが十分でなかったとしたら
成績が上がらないのも無理はありません。

この言語中枢という脳の機能は誰の頭の中にも存在し
適切な刺激さえ与えられれば、ちゃんと機能するようになっています。

しかもそれは、他の教科の成績が悪くても関係ありません。
数学がだめでも社会が苦手でも、英語だけはまた別な話なのです。
なぜならば、言語を司る脳の部位は
他の機能を司る部位とは独立して活動しているからです。

例えば
「あの子は数学は全くダメだけど、絵を描かせたら天才的だ」
とか
「勉強は何の教科も苦手なのに、運動神経は飛びぬけている」
・・なんてことは普通にある話です。
どうしてこんなことが起こるのかというと
それぞれを受け持つ中枢神経が独立して活動しているからなのです。

英語もその例外ではありません。
数学や理科やその他の教科が苦手でも
言語中枢というスーパーマンを上手く利用すれば
英語を得意科目とすることさえ、不可能ではないのです。

では、その「言語中枢」を刺激し
英語的な思考回路を身につけるためには何をしたらいいのか?

それがまさに多くの英文を音読し、暗唱することに他ならないのです。

≪え?音読・暗唱でその「言語中枢」とやらを刺激するって?
 そんなことで「言語中枢」が活発になるって言うの?emoji32emoji04

そうです。
そんなことで「言語中枢」が活発になるのです。
と言うより、「これ以上の方法はない」と言ったほうが正確かもしれません。

何故ならば・・・

英語であれ日本語であれ、人類の言語の歴史を振り返ってみれば
「文字」が発明されるよりはるか昔に「音声」の体系としての言語が存在していました。
私たちの祖先は、「音声」を出すことで脳に刺激を与え
脳を進化させることで言葉のメカニズムを創造してきたのです。
そしてその記憶は私たちの潜在意識の奥に深く刻み込まれ
言語の「土台」として子々孫々に脈々と受け継がれてきたのです。

お分かりでしょうか?
「声に出して」「口」で覚えること(音読・暗唱すること)は
その土台に直接アクセスし、言語を発明した脳の創造力と繋がることに他ならないのです。

音声を出すことでその太古の脳のメカニズムを呼び覚まし
数万年にも及ぶ長い下積みの間に潜在意識の中に蓄積されてきた
ある神秘的なパワーに灯をともすことになるとしたら
「奇跡の大逆転」の鍵はあなた自身の中にある、ということにならないでしょうか。


このブログでは、テストで10点も取れなかった「英語落ちこぼれ君」が
教科書の音読・暗唱だけで大逆転をしたいくつかの例をご紹介しましたが
これは決して、単なる落ちこぼれ対策ではありません。
現在東京大学大学院に在籍中のD君も
あるテキストを1冊暗唱することで、英語に開眼したのです。

また、日本で有数の外国語大学においても、
リンカーンやケネディの演説を学生に暗唱させることは
英語のレベルをさらに洗練させるための有効な手段として常識となっています。

言い換えれば、音読・暗唱は、何を隠そうじつは英語の『英才教育』である
といっても過言ではないのです。
  


Posted by 007 at 20:48Comments(0)

2011年06月07日

2年間分からなかったbe動詞が、30分で解決!

さて、再びAさんにご登場いただきましょう。

すでにお話したように、入塾直前に10点未満だったAさんは
今度の中間テストでは30点台を狙っています。
今の頑張りようでは、それを越えるかもしれません。

しかし考えてみれば、テストで3点だったということは
「基本的なことがほとんど分かっていなかった」
という事ではないでしょうか?

例えばbe動詞などは、まったく分かっていませんでした。
I am a boy.を教えると、いきなり He am a boy・・なんて平気で答える状態だったのです。
だから何の遠慮もなく、堂々と「3点」なんて点を取っていたのです。

be動詞は基本中の基本です。
これが分からなければ「進行形」も「受身」も分からないし
それ以前に「英語そのもの」が頭の中で混沌状態になってしまっているのではないでしょうか。
このままでは、栄光のサクセスストーリーにも暗い影を落とすことになってしまいます。
これはどうにかしなければなりません。
しかも、出来るだけ早いうちに・・・・

ところが、問題は「その日のうちに」解決しました。
ちょっとしたミニトレーニングをしただけで
2年間分からなかったbe動詞が、分かるようになったのです。
何よりもAさんの晴れやかな顔つきがそれを証明しています。

≪ああ、そういう仕組みになっているのかface02・・・≫

と、不敵な満足感に満たされているのです。

≪そんなバカな!  face11 icon08

と思われる方もいるかも知れませんが
ウソだと思ったら、私の教室の3年生に聞いてみてください。
全員が知っています。
(ただし、Aさんにだけは聞かないで!! Aさんにもプライドというものがあります。icon52


be動詞だけではありません。
気をよくしたAさんは、
その後、一般動詞、過去形、現在進行形、過去進行形・・・と、
わずか3日の間に、積年の仇敵をバッタバッタとなぎ倒していったのです。
後はまだ、未来系や比較級、受動態などが残っていますが
おそらく時間の問題でしょう。

驚くべきことは他にもありました。
be動詞の特訓をする前に、
他の3年生と足並みをそろえて、現在完了形のトレーニングをしたのですが
(アンタにはまだ無理だからと、Aさんだけ外すわけには行きません)
その結果は、私の予想を超えるものだったのです。

正直、私は
「be動詞も分からない状態で、いきなり完了形はさすがに無理だろう。」
と思っていたのですが、
学校の小テスト(宿題形式)では、満点に近い点数を取ってきたのです。

本当は、ピリオドのつけ忘れなど、細かいミスはいくつもあったのですが
先生が、Aさんの明らかな変化をすかさず見抜いて

≪よし、その調子でがんばれ!≫

という激励の意味も込めて
かなり「オマケ」をして下さったのではないでしょうか。

先生というのも、なかなか気を使う仕事です・・・。
  


Posted by 007 at 08:28Comments(0)

2011年06月13日

Cさんの場合。

今回は、新たにCさんにご登場いただきましょう。
Cさんも、入塾直前の英語の点数が一ケタ台前半という、なかなかの兵(ツワモノ)でした。

私は、こうしたケースは嫌いではありません。
平均点の生徒を50点満点近くまで引き上げる事は、確かに魅力的な事ではありますが
「右も左も分からずに、茫然自失の状態に陥っている」生徒たちを
その悪魔の迷路から救い出し、さらには人並み以上のレベルに成長させる事には
もしかしたら、より多くの快感を感じているのかもしれません。

なぜならば、それは
「英語とは本来『頭』で覚えるものではない。」
したがって
「勉強の仕方しだいでは、誰でも頭のいいヤツに勝つことができる」
という私の持論の正当性を証明してくれる事になるからです。

10点にも満たない生徒が、ある日平均点を大きく上回っていたとしたら・・・
それって、なかなか刺激的な話ではないでしょうか?
(後日談になりますが、Cさんは最近のテストでは30点に近い20点台を取りました。
 入塾後1ヵ月半のことです。)

・・さて、Cさんの話に戻りましょう。
Cさんも、入塾直後は例によって、教科書の音読・暗唱から始めてもらいました。
取りあえず教科書を覚えて、テストの点を上げてもらうためです。
しかし、点数は上がっても常にある問題点を抱えていました。
文法の基礎が分かっていないのです。

そこで、通常のトレーニングと平行して
文法の基礎を固めるトレーニングをする事にしました。
しかしそれは、文法の説明を繰り返す事ではありません。
私の教室では、文法の学習ももちろん行います。
しかし、文法用語を用いての文法の説明はほあまりしません。

≪ エ?文法の説明をしないで文法を教えるって?
そんなことがどうして出来るって言うのよ!
アンタの言う事は、どうにも間尺に会わない事ばかりだわ!face09 ≫

・・・まあまあ、そうおっしゃらずにicon10・・・。

確かに、お説はごもっともかも知れません。
分からないところを分かりやすく説明して理解させれば
それで問題は解決するはずだし、それこそが塾の役割ではないかと・・。
普通はそう考えるのが正しいのかもしれません。

しかし、私の経験の限りを振り返って
文法が分からないという生徒に、文法の公式や用法を説明したところで
それで分かるようになったタメシはないのです。

≪ それはあんたの説明が下手だからじゃないの?
アンタこそ、説明のしかたをもっと勉強したらどうなのよ!face09face09 ≫

・・・今日はなかなか手厳しいですね。
何か気に障ることでも申し上げたのでしょうか?face07icon10

しかし、よく考えてみてください。
それで分かるのなら、学校の先生の説明でとっくの昔にに分かっているはずではないでしょうか?
学校では、文法の説明などは何十回もしているはずです。
それでも分からなかったことが、塾や予備校で説明されたら分かるようになった・・
そんなことは常識的にはありえないのです。

誤解している方もいらっしゃるかもしれませんが
学校の教師とは、どこに出しても引けを取らないプロ中のプロの集団です。
そのプロ中のプロが唾を飛ばして説明しても分からないものを
ちょっと別の角度から説明したら、見違える程分かるようになった・・
などということは、どう考えてもありえない話ではないでしょうか?

分からない生徒は、「何が分からないのかも分からない」のです。
質問をしたくても、何を質問したらいいのかが分からないのです。
「分からない」とは、そういうことなのです。

では、どうすればいいのか?
「どこが分からないのかも分からない」と答える生徒に
どのように納得させればいいのでしょうか?

一つだけ方法があります。
それは、「文法」を「文章」で覚えさせることです。

・・・といっても難しいことではありません。
それぞれのテーマ(例えばbe動詞とか)に関する例文を1ページのシートにまとめ
後は、ただひたすらその例文の暗唱練習を繰り返せばいいのです。

目標は「かまないで暗唱できる」ようになるまで。
文の構成によっても違いますが、目安としては1分くらいでしょうか。
大体30分~1時間くらいで、目標に到達します。

≪エ?それだけでいいの?≫

と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが心配要りません。
たったこれだけのことでいいのです。
前述したAさんも、このトレーニングをして、
2年間分からなかったbe動詞を、その日のうちに解決しました。
  


Posted by 007 at 22:17Comments(0)